こんばんわ!SHIONです!
前回(FF)についてご紹介しましたが、今回は(FR)について見ていきましょう!
上の図の左下がFR(フロントエンジン・リアドライブ)
前回の(FF)は前輪駆動でしたが、(FR)は後輪駆動になります。
運転席の前(ボンネット内)にエンジンが搭載されていてアクセルを踏むと
後ろのタイヤのみが駆動します。
↓下の図を見てみると・・・
FRの大きな特徴は車体の床下を部品(シャフト)が貫いていること!
エンジンからの力を車体床下にあるシャフトを使って後ろのタイヤに力(動力)を伝えて車を動かします。このシャフトをプロペラシャフトと言います。
1本だけですと他方向から力が加わったときに折れてしまうので、等速ジョイントという部品を介して複数本つなげてあります。
加速やコーナリング(カーブを曲がる時)の感覚が自然で、特に走りの質感を求められるスポーツカーや高級セダンに採用されています。
私の愛車も高級セダンなのでFRです。
FFとFRの室内を見て頂くと違いがはっきり分かります。
FFの後部車内↓
FRの後部車内↓
二つの写真で床に注目してください!
FFは床がフラット(平)になっていますがFRは真ん中部分が膨らんでいますよね。
床下をプロペラシャフトが通っているからです。
メリット・・・
車体構造の簡略化
部品数は多くなりますが、前と後ろと役割を分けて配置できるので、シンプルに作ることができます。
小回りが利きやすい
車を加速させるのは後ろのタイヤになりますので、前のタイヤのある前方付近の構造物が少なくハンドルの切れ角を大きくすることができ、曲がりやすい・小回りが利ききやすくなります。
加速性能・操縦性能が良い
多くのスポーツカーがFRを採用するのは、コーナリング性能が高く、後ろのタイヤから力が伝わり瞬発的な加速力が優れているためです。
また、部品が前後に分散されるため重量配分が50:50にすることができ、運動性能をさらに上げることができます。
デメリット・・・
車内空間が圧迫される
車体の床下にシャフトが通っているため床がフラットにならず、センターコンソールや後部中央の足元空間が狭くなりやすい。
オーバーステアになりやすい
オーバーステアとは・・・・
一定よりも早い速度でカーブを曲がる際、後輪のグリップが失われて後ろ側が横滑りに近い状態になることです。この時車両の前方部分がどんどん内側に入ってしまいます。
このまま限界を超えると車体が急に向きを変える(スピン)が発生します。
下の図右側↓
モータースポーツのテクニックでオーバーステアを発生させ、スピンしないギリギリ状態を保つことをドリフトと言います。
オーバーステアを防ぐには、後輪が滑ってきてると感じたら、徐々にアクセルを緩め、後輪のグリップを回復させることが大切です。
雪道に弱い
重たいエンジンが前にありますので、トランクなど軽い後部の後輪が駆動するため、力がうまくかからず滑りやすい為、雪道は特に苦手な駆動方式です。
FRを採用するセダンは上級志向の場合が多い。
高級セダンの場合はボディサイズを小さくする必要がなく、キャビンの広さをそのままにボンネットをより長くキャビンを後ろ寄りにすることで優雅で躍動的な印象を与えることができます。
以上FR編でした。
次回は4WD・MR・RRについてご紹介します。
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